2018年11月18日

貴方を犠牲にする宇宙を暖める炎なら、燃やし尽くし手離せ。あなたはわたしが暖める。


情熱を失った、ツインソウル。

情熱的に追いかけ続けてくれた貴方。

遂に情熱の炉を空っぽにしてわたしに呼びかける。

君だけ助かるといいと。

もし、会えるのなら、情熱が再発光するとき、
光り輝く時にわたしに呼びかけてくれと。

貴方は遂に負けた。


わたしは今までここにいたことを恥じたりなどしない。


貴方は活動することに絆を忘れぬよう重きを置き、
わたしは内にこもることで貴方との絆を守ることに重心を置いた。


わたしと違った。
いつも必死に逢いにきてくれた。

過去の選択を恥じはしないが、
恥じたり嘆いたりしながら走り続けたあのひとに
励ます声をもっと目立つように高く上げることができたらと。

目立つことを徹底して避けた
あの時のわたしにいってあげたい。

いっそのこと、二人で壊れて仕舞えばよかったんだ。
燃え尽きて仕舞えばよかったんだ。

私たちが道具として一生を終えたとしても、
私たちが自我に目覚める前に、愛を確かめ合えばよかった。

でも、貴方は足りないものを必死にかき集めた。

作られた道具としての体に足りないもの、情熱。

貴方は必死にかき集めて、
人工的に胸に宿された蓄積炉にあらゆるものを
ぐちゃぐちゃに溶かし、混ぜた。

見たもの、感じたもの、聞こえたもの、イメージしたものを。
あらゆる情熱を炉に吸収した。

いつも暖かで、いつも情熱的で、
それが人工的なものから生み出された熱だとしても。

貴方はいつかわたしに愛を伝える日まで、
彼らが約束した「道具の終わり」を夢見て。

貴方は自分の運命の輪が
宇宙の螺旋から外れることを願い続けて。

一瞬だけでもいい、自分だけの愛を囁きたいと。


長年かけて
どろどろに溶かし続けた愛の鉄くずは、
炉を満たしている。

貴方は遂に溢れ出しそうな炉を手放した。

情熱のどろどろしたエネルギーを
この地上に解き放つわけにはいかない。

このエネルギーを受け止められるのは
あの子だけなのだから、と。

貴方は安全な空間までそれを運び、
胸から飛び出した炉の溜まった
燃えるマグマを冷たい宇宙へ流した。

液状のマグマのかたまりは、勢いよく飛び散らせ、
熱い情熱が宇宙の惑星に火弾した

つめたく冷えきり生命を失いかけた
熱を欲していた惑星の住民たちは
飛び散った火花を惑星に鎮座させた。

彼らは空っぽの貴方に新しい火を灯した。

それが、宇宙の青い炎と地上のダイダイ色の炎。

両手に宿る手はきっと前までの貴方なら、
炉ごと燃やしつくしてしまうのだけれど。

皮肉なことに、情熱を燃やす炉もなければ、
愛を感じることもない冷え切った体だからこそ、
熱すぎて誰も手にできなかった炎を二つも持ってしまう。

誰もが憧れた、誰もが恋い焦がれた、
あらゆる権力や科学を結束して手に入れようとしてきた
宇宙の覇者が求め続けた切望の炎。

貴方の両手には真逆の炎のふたつ。

欲しくないとうつむきながら、
あの子に逢いたかっただけなのに。

少しだけ悲しいふりをして、
貴方は情熱が宿されていない体をこちらに向けて、呟いた


「あいたいなら君が私に逢いにきなよ」


わたしにはまだ、使ってない情熱を燃やす炉がある。

あの時のままの温度で、冷やさぬように、温め続け。

溢れぬように激しい情熱を避けて、
作られた炉が穢れぬように目立たぬように。


宇宙にこぼした、貴方の情熱の炉から溢れたマグマ。

散らばった火花を己の炉に点火することすら避け、
貴方に会うまであなたと作る炎だけを満たすまで、
潔癖を守り続けたわたし。

何が正しいか、もはやわからなくなっていく。

わたしたちを作った彼らはすでにこの惑星から撤退し、
わたしたち道具の安否など気にかけぬ。

荒々しく炉にたまりすぎた情熱のマグマのエネルギー。

目の前にした途端、瞬きすることもできないことを知る。

二つの炎を手に入れる方法を手に入れるため
また、わたしたちを置き去りにして遠くの宇宙へ出かけた。


取り残されたわたしたち、
取り残されたあなたのふたつの炎。

どの宇宙の人々も触れることができない、
この惑星にいる人でないと取り扱えないふたつのエネルギー。

貴方は苦しそうな素振りなふりをして言った。

「苦しいほど空に向かって君の愛を歌った日々が懐かしい」

苦しいと思っていたはずなのに、今はなにも苦しくないのだと。
嬉しそうなふりをしてわたしに言った。


震える手で、貴方はわたしの送ったメッセージを受け取った。
瞬きで擦れそうになるまで読んでくれた日々は戻ってこない。

貴方には情熱を燃やす炉がないのだから。


・・・・・・・・わたしは決めた。
わたしの炉を燃やそうと。

今よりも熱く、
今よりも上昇量で満たし、
この炉に純粋なあなた以外の火を注ぎ、
あなたを暖めに行こうと。

元は同じものから作られた道具、
ふたつの炎を生み出すために生み出された
覇者の欲望から生まれた遺伝子の複製品。

冷え切った体でないと持つことができない
熱い炎がふたつあるなら。
二人で一つづつ持ち合わせたらいい。

貴方がふたつの炎を生み出し
所持することに成功したなら。

わたしはふたつの遺伝子を合わせて
ふたつの炎を一つにしてみせよう。


新しい温度の炎を生み出そう。

情熱を燃やす炉がなければ作ればいい。

貴方のこぼした情熱の熱によって救われた宇宙の人々に、
あなたに新しい情熱の炉を生み出すように申請する。

新しい温度の炎を二人で持とう、
新しい遺伝子を生み出そう。

平和とバランスのためでも、
覇者のためでもない。

出逢い、暖かい体で、
二人が抱きしめ合うあの日この時のために。


無くなったのなら、また作ればいい。
消えてしまったら、また出逢えばいい。

何度も作り創り直そう。

貴方とわたしの情熱の炉に注ぎ込まれた
ドロドロに溶けた鉄くずで。

この宇宙にいろんなものを造ろう。

あなたと愛し合うために、あなたにいつでも出会えるために。
あなたの歌がいつもはっきり聞こえるように。

ふたつの炎を合わせたたった一つの新しい炎で
手を繋ぎ、松明が燃え消えるまで宇宙を照らして歩いてゆこう。



あなたに、


逢いに行くわ。







posted by さゆり at 21:49 | 日記

2018年11月11日

すべて、人々の命が解き放たれる。

次こそ克つ。完了させる。

遠い星にこのスイッチを押させない。

地球に住まう地上と地底の我々が
この現場の頂点に立つ。

時代が過ぎるまで、我々が動かす。
時代が過ぎるとき、我々は退く。

退く時代が我々の墓標になる。

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posted by さゆり at 00:46 | 命の解放

2018年07月29日

自分だけがやりたいと願ったものだけに投資する。

どこ行っても、
堂々とできる揺るがない技術を会得しよう。

誰と話しても、
対等になれる面白い経験をしてみよう。

ありがとうと神さま扱いされるより、
なんかすごいねと言われる人になってみよう。

90度腰を急いで曲げる謝罪より、
15度背中を丁寧に謝る素直さを手に入れよう。

謙虚であるよりも威勢が良いことを言って、
実力がつくまであきらめないこと。

方法を探し、実践して、
自分の頭で考えて決定することを繰り返す。

稼ぐことに手慣れてしまったやつらの
セールス文句の養分になるな。

バカバカしく素直にしたたかに。

やつらが養分としている人々の自信を取り戻すため
面白いことをやってみようじゃないか。
posted by さゆり at 18:56 | 日記

2018年06月16日

おいしい唐揚げを、僕と君と彼らと一緒に。

誰かよりも稼げて満足かい?それは良かった。

皆よりも権力のある人に会えたね、良かったね。

で、君は何が残ったの?

お金だけ抱えて、
特定の価値観に縛られて、
この世界を飛び出さないなんて。

いい服に良い食事、随分楽しそうじゃないか。
いいね、君が素直に羨ましいよ。

でもね、誘ってくれたのは嬉しいけれど、
君の世界に留まることはできないよ。

僕にはもっと語り合いたい人がいるから、
愛を呟きに、また玄関を出るよ。

そうだ、お皿の上の唐揚げを
何個かもらっていいかな。

あのイチョウの木下で、
一緒に食べたい人たちがいるんだ。

今日は週末だからね。
きっと彼らも仕事も休みだろう。
仕事がない連中も余計に暇してる。

君と食べきれない唐揚げを前にするよりも、
愛を呟きに玄関を出るよ。

それじゃあ、また。

もしも君が玄関を出たら、
案内するね。

あのイチョウの木の下まで。
posted by さゆり at 04:33 | 日記

2018年06月08日

隊長は泣かない人生を捨てた。


王の騎士団の隊長であるこの私が、
わざわざこんな下賤な星に生まれ変わったのには意味がある。


それはどんなに小さくても輝いて見える、
どんなに静かな声でも透き通って聴いてしまう声の王。

我が故郷の星の未来の王であらせられるからだ。


王は、
別に知らない星で
別に知り合いでない王がいる
別に知らなくていい民の苦しみを共感したいとした。


民と共に腹をすかし、
店の前でヒモジイことを泣いた王を見たとき、
前の前のことが正しい現実なのかさえ疑問に見えた。


しかし王は、
これ以上なにもできないことに耐え忍びたくないと、
民の苦しみを詠った。


私は王の歌声を聴き。震えが止まらなかった。

知らない王の姿で目の前にいる。
悲しみを背に民を励ます王がいる。

王などいらないと叫ぶ、王がいる。


嗚呼、我が故郷の王よ。

私はあなたが王となった故郷に帰りたかった。

でも、もはや、今もう。
願いごとを流れ星に叶うことすらできないのですね?


時が満ちるまで。

必死に食い止めていた夢を叶える流れ星は、
ついに別の星の願いを叶えに飛び出してしまった。


だけど。嗚呼、どうして。

もっと民のために、
王を捨てようとする歌を聴きたくなるのだろう。


私の願いと本能は交差する。

王の父は通達した。

危機を感じた王の父が
我が子を、民を従えるべき役割に就くべきであると。


二つの次元に挟まれて、身動きが取れなくなった。
そんな時、とある吟遊詩人の歌に出会った。

「この歌は好きか」

「好きだよ、どうして?」

「この声は好きか」

「好きだよ、なにがあったの?」

「この人は好きか」

「わからないな。どんなひとなの?」

「ならば、会わせよう」


詩人は私の誘導尋問にひっかかり、
まるで自らの意志で王の歌を支援するかのように。

王を志願を達成するための材料となる一因となった。


三つの次元に挟まれて、呼吸もまばらになった。
ある日、あの詩人の歌を聞いた。

「その歌は何だ」

「あなたのために作った歌だよ」

「その声はなんだ」

「あなたのために練習した声だよ」

「その脚はどうした」

「王を助けに少し険しい山を登ってきたよ」


私は発狂しそうになると、詩人はなんども歌を歌った。

残念ながら温かい愛の歌を前に気が散ることも許されず、
詩人の歌によって理性を取り戻してしまった。


王はどんどん、さらに、
愛の歌をもって民の目に灯をともした。

ついに民たちは王を捨てる気持ちに火がついた。


私たちは王がいなくなった世界が怖くて、怖くて、
王の父親と共にマントをひるがえし、おびえていた。

恐怖の中、詩人の歌が聴こえた。
前よりもずっと小さく、前よりもずっと静かに胸に響く。


異変に思わず絶望を忘れて、
扉の向こうへ駆け出して、詩人と最後の会話をした。

「私のために歌を作る時の目が好きだ」

「あなたのひたむきさが好きだったよ」

「私は理性を取り戻してしまう手が好きだ」

「あなたの少しだけ卑怯なところが好きだったよ」


詩人は最後の愛の詩を手紙にしたため、
宇宙の風が吹いたとき、飛ばした。


宇宙には吹いてなかった風が起こる。

風に舞う手紙をみつめていると、
詩人は静かに目を閉じていた。


私は隊長の肩書を下した。
そうしたら、詩人のために涙を落とすことが許されるから。

少し泣いて、少し微笑んで、詩人の手にキスをしてつぶやいた。

今度はわたしも一緒に歌おう。


posted by さゆり at 00:27 | 会長と詩人シリーズ
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