2019年05月08日

弱さを受け止める強さ


私たちの劣等感や罪悪感を利用して
私たちの態度や行動を批判して
焚き付けるのも良いけれど。

今は容赦してないけど、いいの?

利用された分、私たちの心が動いた分、
私たちの応援者から受けたエネルギーごと
全てぶつける。

ぶつけてできた穴から
湧き出る互いの内に秘められた
あらゆる弱さを暴露する。

弱さを向き合うことを避け続けた人たちと、
弱さだけに向き合うことに強くなった私たちは、
共に誘う。

現実で暴露できぬなら、
夢の中まで弱さを追いかけよう。


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最期まで、
あなたが弱さに向き合うまで、
追いかけよう。


大丈夫、
私たちは慣れている、
手間は取らせない。

弱さを見つめけること、
弱さを見つめること、
弱さを見つめ焼き尽くすこと。

大丈夫、
私たちは慣れている、
手間は取らせない。

私の全ての弱さを受け止める
あなたの全ての弱さを暴露する。


posted by ユーリー at 05:09 | 命の解放

2019年05月07日

「今を飽きた」あなたにかける御呪い。


古いループから抜け出した視野の広い
頭のいい人たちが声を上げ始める。

ループに迷い込む人は何度も救われる。


人間らしさを忘れずにいながら
ループから抜け出せた
暖かい人たちが、

人間らしさを生贄にして
ようやくループを抜け出した
冷たくなった人々も救う。


辛い?

いいや、そんな生易しいものではない。

怖い?

いいや、そんなわかりやすい感情じゃない。

つまらないだろう?

そうさ、つまらないんだ。

飽きた自分に気づいたら最後、
向き合うしかない。


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正義のためでも、光のためでもない。

全ての人と等しく安全に遊ぶために、
決められたループから抜け出す。


遊びたい私たちに
ついて来られるのはあなた、

抜け出したいあなたに
ついていけるのは私たち。


何も大きなことをしなくていい、

考え方のループから抜け出すだけで、

全てが本物に見えて、
全てが本物になっていく。


あとは愛する人と丁寧に楽しく生きるだけ。

さあ、あなたはどうする?


posted by ユーリー at 00:36 | スピリチュアルの解放

2019年05月03日

いつか愛するものたちに美しい愛を呟くのだ。


おかしい。最近、褒められてない気がする。

新しい服に袖を通して現れると。おぉ、と少し声を上げるが、すかさず、おはようと相変わらず横目に唱えるだけ。

気づかれているのはわかっているが、わざと向こうの好みに合わせて着せて見せると、ガラス越しに履いたブーツをちらりと見返す程度。


おかしい。先日から確かに賞賛されてない気がする。

とろとろのチーズパスタの一本まで食べきることができたのなら、いちいち自分と比べて綺麗に食べると賞賛していた。

気づかれたとしてもかまわないから敢えて汚く食べて見たら、調子が悪ければ粥を作ろうかと言われた。


ここ数週間、あの人は好奇心を満たす旅程より、書類を作っては送り、送られてきた書類をじっと部屋で見返す日々が続いている。

気にならないわけではない。以前とは違う変化が目の前で起きているのだから。隠していないのだろうと思い、ちらりと隣に座り盗み見た。


『拝啓、お元気ですか。

あなたに作っていただいた逃げ道を頼りに一旦は別の道を行くことで、僕は安全に療養することができました。

思いの外にあなたの作り出した逃げ道は、僕にとって素晴らしい舞台に続く道の近道となりました。逃げ道だと思っていたのに近道だなんて、さすがすごい、やりますね。

あなたは僕の疑問にこう返しました。「近道は君が作っていたものだよ」僕は自分で作った道すら気づくことができないほど、混乱と衰弱していたなんて。今思い出しても末恐ろしい。

僕はあなたが何でもできる人だと思っていたけれど、目的地まで近道を作ることができるのは、僕の方が秀でていたことを褒めてくださいました。

それからあなたは自分に足りないものを認めて素直に僕に頼りました。あなたが尋ねた疑問、言葉がまとまりましたのでここでお答えしましょう。

変化の見えない「可の人」をこれ以上、褒めてはいけません。

なぜなら、あの人は…

……』


「これは?」

ついに声に出た。出てしまった。

さっと体を引かれて書類を隠される。お互いあまりの驚きに身じろぎできずにいたら、新しい書類が届いた。

文通を盗み見たわたくしが受け取るなどお門違いだが、すぐドアに差し込まれた書類を取りに走った。


「わたくしには、この書類を見る権利がある」

理屈も正義もない持論だけで堂々と宣言した。


観念したのか、あの人はこれで嫌われても仕方がないねと呟いて背を向けて隣に座った。

封を切ると文体の違う多国籍なポエムが書かれた書類が何枚も入っていた。

たぶんあの人が助けてたであろう本人の著書を見つけると、今度こそ内容を見逃さぬように読み進める。


『拝啓、ご体調はいかがですか?

あなたの小さな体が以前は憔悴しかけたと伝え聞いた時、驚きました。なぜあなたはこんなにも、たくさんの視点につながるたくさんの逃げ道を作れるのでしょうか。

僕のアドバイスはいかがですか?うまくいっているでしょうか。繰り返しますが、行動して現れる彼女の反応は必要でも重要でもありません。

あなたが今知りたいとする好奇心を満たす近道を作りました。僕にはこんなことしかお手伝いできないけれど、できうる所まで助言と支援します。

あなたが強く求める、怖くて可愛い好奇心を満たす「私を褒めて」という眼差しが、もっと見つけられますように。』


随分な内容である。つまり、あの人は珍しく貪欲に欲しいもののためにじっと心を押して、欲しいものが現れるのを心待ちにしながら寡黙でいたのだ。

わたくしがあの人を素直に褒めてといえば、こんなことにはならなったろう。わたくしはわたくしに悔しがる。

苦く濾過してない水のお茶をすらヤケ酒のように飲み干して倒れてしまおうか。わたくかはわたくしを許せない。


「つい、出来心で」


天邪鬼で安直な素直の人が、したたかで知的な策士から享受されるなど。一体誰が予想しただろうか?

この感覚は覚えている。王座にいた頃、何度も体験していた。わたくしはあえて嫉妬を掻き立てるように己を奮い立たせ、果敢に挑み変化を楽しんだ。

まるで古代の歴史の口頭授業を思い出すくらいあいまいになってしまった。しかしあの人は気づかない、この抱く嫉妬に。

なぜならあなたは拗れた嫉妬を抱けぬほど、体力も学問も培っていないからだ。

わたくしは諦めて、あなたと向き合おう。己の嫉妬と向き合おう。二人の最も近道に近い逃げ道を見つけよう。


「素直に言おう。わたくしはあなたに嫉妬している。

いいや、これは美しいものではない。拗れた嫉妬、わたくしは震えながら様々な人々にまっすぐ好きと言えない。

あなたはできる。出来るからこそ、あなたの賞賛に思い寄せて素直になった気でいた。成長していた気がした。変化してみた気がした。

わたくしは恥ずかしい。この場を逃げ出したい、わたくしにも逃げ道をください」


あなたはようやく、怖くて面白いところが良いと、褒めた。

人は得意なことと自覚あることは早く行動できるものだ、すぐさま逃げ道を作ると送られてきたポエムを読むように進めた。

ポエムを読んで擬似体験することで、愛を伝える素直さを培えばいいと。

実際に好きな人たちに愛を呟かなくても、いつか大切なひとに大事な時に呟ける練習ができるよと。

残酷で甘ったるい書類だけを残し、テーブルの前で右往左往するわたくしを置いて、送られた返信を書くためにペンを探しに行った。


さて、わたくしは
慣れない暑苦しい愛のポエムを
読むことを決意する。

いつか来る。近いうちに訪れる。

好きなものたちに、
素直そのまま愛を呟かねば
後悔に苛まされる選択となる時まで。

posted by ユーリー at 11:48 | 誇り高く美しい瞳

2019年05月02日

恋する野心


あなたに恋する相手はたくさんいる。

私はあなたに恋する人たちの瞳を
見るのが好きだった。

あなたは一生懸命に
恋され続けようと
駆け出し走りつづけた。

もしかしたら、
私はあなたの瞳よりも
彼ら彼女たちの瞳に
惹かれていたのかもしれない。

あの子たちは
真っ直ぐあなたを見ていたよ。
曇り霧の中を貫くみたいに。
あの瞳が羨ましかった。

舞台を見ながら
横目であの子達を見ていたから、
あなたを見るのも横顔ばかり。

だけど、ほんの一瞬だけ、
正面を見たら、
あなたの唇が動いたのを見た。

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(恋されるだけじゃ、つまらない)


猛烈に胸を貫いた
あなたの強くしたたかな情熱的な野心。

目の前には可愛いレースを着て
無邪気にはしゃぐあなたとは真逆。

客席の中で記憶が飛んだことは
言うまでもない。


みんなあなたに恋してる、
野心も知らずに。

私はどうしたら良い?
あなたに恋するあの子達も見ていたい。

そのために、
あなたには可愛いレースを
しばらく着ていてほしい。

あなたはどうしたい?
あなたに恋する彼ら彼女たちを
見ていたい?

なんのために舞台を立っているのか
教えてほしい。

母を愛するため?
恋された相手を愛されるため?
仲間と愛し合うため?

かろうじてもう一度だけ、
勇気を出してあなたを正面から見た。

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(あたしは、あたしに夢中で恋してみたい)


野心は幻か。
自分に思い切り恋したいなんて、
こんな面白いことが
この世にあるだろうか。

野心は妄想か。
自分が誰よりも自分のファンになりたいと、
こんな真っ直ぐな視線が
地上にあるのだろうか。

あの舞台の間だけ
初めてあなたを見放さなかった。
見逃さず黒目の視野に標的を合わせ続けた。

あなたはどうしたい?
あなたの野心が本物なら、
あなたの面白くて真っ直ぐな野心を応援したい。

もっと見たい。
あなたがあなたに夢中になっていく、
あなたがあなたを好きになっていく
あなたを見ていたい。


もしもあなたが、
恋されるだけに飽きたのなら、何がほしい?

教えてほしい。

私たちはあなたの野心を、
やりたいことにこの愛を注ぐ。


posted by ユーリー at 05:01 | 命の解放

ひとつだけ、あなたを知りたくなったら。


「私の肩にホコリでもついてましたか?」

あなたに貰った髪留めを使わずにいたことを指摘され。大切にしまっていることを正直に話してしまわないように。

恥ずかしさから思わず目をそらした。


あなたの肩にホコリなんてついていない。だって近頃はわたくしが、あなたの洋服にアイロンかけているのだから。

あなたはわたくしの服をよく褒めるけれど、わたくしだってあなたを褒めたい。

人に褒められることはあっても、賞賛をあなたらしく伝える語釈なんて学んで来なかったから、どうしたらいいかわからない。

あなたがいつか、わたくしがアイロンをかけていることに気づいて話してくれたら。そこから話を広げられるのにと思ってる。

あなたは面倒臭い女だと思うだろう。同時に、あなたは嫌いじゃないと付け加えるだろう。

分かってる、もっとわかりやすくあなたに、与えて貰った分に褒めて仕舞えばいいことを。知っている、さらにあなたを知るために、言葉を待っているだけではダメなことくらい。


「怖い顔をして考えごとしているね」

「また、恐ろしくなって眼をそらすの?」

「いいや、割と…おっと、お茶が湧いたようだ」


今度は向こうがお茶を濁した。

とっさにいつものように怖がらないのか聞きたくて。恥ずかしさよりも好奇心が勝った自分の心の隙に、先ほど思う話題に触れた。

あなたが大切に差し出した髪留めをなぜ使わないのか。あなたは疑問に感じているのではなくて、と。


「あなたの価値観や好みに合わなかったんだね」

「でも、あなたは手作りしてくれた」

「私は失敗を認める。あなたは私の期待に背いて髪を下ろしてる」

「あなたの期待とは?」


わたくしが綺麗にシワを伸ばしたシャツを脱いで、あなたは大きく手を広げて深呼吸してみせた。
ほぼ、一息で早口で答えを述べた。


「たくさんの髪飾りを取り外し、髪をひとつにまとめて新しい世界に行くために身軽になれるかなと期待したんだ。

しかしあなたは、帰属の道へ再び帰ろうとしてる。再び、誇りを手にして王座に返り咲こうとしている。

あの時期待してしまったんだ。あなたと共に新しい未知の世界に行けると。私は失敗を認める」


もっと、ゆっくり話せば良いのに。

感情が伝わる前に次の言葉で繋げてしまうから、事実しか受け止められなかった。あなたはどうやら、感情は受け止めてほしくないらしい。

随分と過保護だ。きっと自分の感情をあてがったら、わたくしを壊してしまうと思っているのだろう。


「もしも、わたくしが、ある一定の美しさにを手に入れて満足し、王座に返り咲こうと帰還したら?」

「止めは、しないよ。あなたの意思と対峙する体力も学もないからね」


(そういう人は、珍しくないんだ)

一瞬すぎてため息だと思った音は声だった。

わたくしが気付けたのは、言葉に込められた深い猛烈な悲しみを感じたせい。言葉よりも感情が胸を貫いた。鋭すぎる言霊の刃にわたくしはたじろう。

やはりあの人は過保護だ。

初めからもっとこのように深い悲しみをあてがってくれたら、付き合いが短くても、もう少し耐性がついていたはずなのに。


「本当は気づいていた。

あなたが私のシャツのシワを伸ばしてくれることを。それを褒めて欲しがっていることを。

私にこう言うつもりなんだろう?『美しいシャツを着るにふさわしい誇り高い人だ』とね」


身動きが取れない、目線を合わせたまま、次に動かす指先1つまで読まれてる。

どうしてわたくしの瞳を見ないのに、寸分たがわず、わたくしの得たい思い出の描写を言葉で表現できるの?

教えて欲しい、どうしてこんなことができるのか。知りたいのだ、瞳を見るだけで立ちすくみ震えるあなたのことを。


「今のわたくしは、あなたの多くを知ろうとすれば壊れてしまうかもれない」

「うん、壊れるね」

「しかし、1つだけでいい。たったひとつだけ、あなたのことを教えて欲しい」


この言葉はどうやら予想外を射抜いたようで、あなたはわたくしの眼を思わずじっと見つめた。

もちろん、すぐにまた、逸らしたけれど。今のわたくしには充分だった。あなたはわたくしの成長が止まることを悲しんでいる。


「1つだけなら。」

「言って欲しい」

「気を惹きたがって、遠回しに、私の眼差しを得ようと考えてるときの怖い顔。最高に可愛いんだ」

「怖くは、ないの?」

「怖いよ。でも、冷たく逃げ出したい怖さじゃない。とても、暖かでずっとそばに居たくなる怖さだよ。こんなことを考えているのは、私以外にもいる」


あなたは爆弾発言を残して、再びシャツを羽織って扉の前まで歩き出した。

そもそも、可愛いと言った人を放っておくとは何事か。


「今日はあなたの過去と今、そして未来への魅力を語り合う会に参加するから」

「初めて聞いた」

「内緒にしてたからね。
可愛いと言うとあなたはそんなはずないって怒るから、でも可愛いと話がしたいから。
あなたの可愛さに気づいたときに同じような魅力に気づいた人たちで集まりあっているんだよ」


魅力的で大事な会合、自分たちだけ楽しもうと言うの?

しかし、参加してしまったら、きっと彼らを怯えさせてしまうだろう。強い、この瞳に。

わたくしがずっと求ていた「己も知らぬ己の美しさ」に気づく人たちの出会い。ずっと知りたかった「あなたの価値観を知る」時間。

ひどく理不尽な話だ。世の中儘ならぬ。癪に触る。だからせめてもの腹いせに、負けず嫌いなわたくしから嫌味の1つ手土産にして送り出した。


「シャツのボタン、互い違いに止めているけど。初めて吐露したのが恐ろしかったの?」

「緊張、した…」


指先がカチコチと、まるで機械人形のようにうまく動かせぬほど、緊張したらしい。

嫌味を言ってた手前、わたくしは腹を据えて己が創り出した思い出の後処理をした。ひとつひとつ、シャツの間違ったボタンを外して、正しい位置にボタンをはめる。


「ボタンを直してなんて頼んでないよ」

嫌味が返せるくらい、わたくしの瞳に慣れ始めてる。


あなたは美しいものが大好きなくせに、恐ろしくなり、おののくくせに逃げ出さない。天邪鬼ではあなたの方が群を抜いて突き出る。

あなたは大切だと思う話ときには、わたくしの瞳を逸らさずに見つめ合っているのだから。

わたくしも、あなたが解き放つあなたの本音を受け入れることに慣れたらいいと祈り願いながら。


最後のボタンをはめて襟を直してあげると、行ってらっしゃいと送り出した。

ドア内から見た、ドアの外にいるあなたの後ろ姿は、とても小さくて気高く誇りを纏っていた。

posted by ユーリー at 01:10 | 誇り高く美しい瞳