2019年05月01日

愛して勝ち誇るために私達は目覚める。


牙の抜け落ちたわたくしは
岩を砕き走り抜けられるだろうか。

獣の目が小鳥の瞳になった途端に
蛇に食べられてしまうだろうか。

そもそも、
自分とは真逆の強くなることを諦め
己の弱さを受け入れることに長けた人々に
愛されるだろうか。

一体どこへ行けば、
何を願えば、
どれを手にしたらわたくしは、
私自身を心ゆくまで愛せるだろうか。


自分をかつてないほど愛してみたいのだ。

思い切り、
胸いっぱい吸い込む美しい空気のように。

勢いよく、
感情いっぱい織り交ぜて
吐き出す気持ちの良い溜息のように。

あなた方はわたくしを愛してくれる。
わたくしが愛せない所まで愛してくれる。

今もこうして生き抜いてきたのだ。

まだやれる、
まだいけると信じていたけれど。

夢うつつ、
苦い紅茶を飲んで倒れた
苦し紛れに呟けた言葉は1つだけ。


「自分をこころから愛するにはどうしたらいいの?」


迷い戸惑い不安をごまかすために、
誇り高く走り続けたと言ったのなら。

きっとあなたは。
ついに、わたくしを見捨てるだろう。

自分の弱さを
愛することを避け続けてきたわたくしに。


「不安なんだね。

なら、私たちの瞳を見てごらん。
まだ、輝いて見えるならあなたは大丈夫だ。

あなたも一緒に、弱さを愛してごらん。
私たちも一緒に、あなたと弱さを愛して行こう」


弱さを受け止めきれないのなら、
愛する人たちと受け止めればいい。

わたくしの人格は一度崩壊する。

古い想念と人格が消滅していく。
新しい概念と個性が構築されていく。


可愛げない捻くれた人格が浮き上がる、
こんな自分も愛して欲しいと叫び出す。

あなたになら
見せても良いかもしれないと
全身に疼き出す。


「あなたに嫌われたら私は去るだけ。

その時は弱さを愛する人が倍になって来るように
逃げ道をたくさん作っておいたよ」


あなたはいつも先回りする。

あなたには追いつけない。
だから隣に立つのが精一杯。


本当はあなたに勝ちたい。

勝ってあなたの手を引っ張って
新しい世界を見せてあげたい。

だからこそ、
弱さを受け入れることを受け入れた。


勝ちたい。

勝って心ゆくまで自分を愛して
もっと愛する人々を思い切り愛したい。


どうか内なる鼓動よ、心臓よ。
それまで壊れないで。

わたくしが勝つまで、
どうか、あなたとわたくしの心臓よ。

それまで壊れないで。


わたくし達は自分の弱さごと、
あの人の弱さごと一緒に抱えて
新しい朝を目覚める。


posted by ユーリー at 04:08 | 誇り高く美しい瞳