2018年04月12日

美しさがそこにあるように。

美しさと魅惑の微笑みに
あぐらをかいていたお姫様がいた。

なあに、彼女は計算高い。

いずれ老いゆく美しさにも幻滅しない伴侶を探すため、
わざとドレスに大股開きで座ってみせたのだ。


求婚を迫ったかの王子たちはこう申しあげた。

「ああ、魅惑的な姫よ。
あなたは美しいだけでなく荒々しい力強さを見せる」


賞賛の声が鳴り止まぬ、
人はほとほと、自分の想像を裏切るもとに期待をかける。

ドレスに隠れたこの脚が、
子鹿ほどの細さしかないことを彼らは期待している。

瞳に隠した偽りの強さが、
子犬一匹痛めつけられぬことを彼らは期待している。

自分の都合の良いように、
産み親から与えられた美しき顔から
すべてを理想で想像して期待してく。


しかし、私にかけた
王子たちの期待もそれまでであった。

私が子供が埋めぬ体と知った。
彼らとの謁見はことなくして消滅していった。


二人の王子が現れた。

「たまに、普通に座る美しいお前もみてみたいな」と笑った。

「たまに、普通に座って周りを驚かせよう」と笑った。


彼らは二人とも親友であった。

そしてわたしは彼らの友となった。


私が子供を埋めぬ体と知ったあとですら、
彼らは良き友人でいてくれた。

彼らに私のことを尋ねると、
こんなことばを返してくれた。


「お前の女らしさなんかに期待してないな」

「そうだとも、友達が愛されているのはいいものだ」


「お前と何か楽しいことができることに期待している」

「そうだとも、友達と楽しく成長できるのはいいものだ」


勇気は今こそ出すべきだ、
彼らとの友情を彼らと同じように言葉で示そう。

「さあ、いってみろ」

「お前が俺たちに期待していることはなんだ」


今まで期待してないそぶりを見せた私を正直に話して、
笑って許してもらうのだ。


「ずっと側で笑っていてほしいと期待してるわ」

結局、私も彼らに
何も期待してなかったわけではなかったんだ。

期待される心地よさを知ったわたしに何も恐れはない。

もちろんだとも、もちろんいいさと。

肩を組みながら、私たちは城を去った。

posted by さゆり at 11:22 | スピリチュアルの解放
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