神に教わり、僕らは地球を支配しようとする
闇と何世代にわたって生まれ変わり戦った。
いっそのこと、
根こそぎの謎を解き明かそうとしたその時……
闇の力は光の力と共に去って行った。
残された光の戦士、
勝利を讃える神も消えた。
最初の戦いの火蓋が落とされた理由を
途中から聞くのをやめた。
光の戦士達が捧げた人生は全て
光と闇のどちらが地球という女性をめとるか。
そんなことだった。
戦士たちは。
光も闇も。
両方の神から見放された。
ぼくらボッチになった。
何も崇める空がなくなると
地球が微笑みかける。
「可愛い私の家族。
あなたとの生活がようやく始まります」
「星よ、どういうことですか。」
「光と闇の神が星をめとろうとして、
ここで終止符が打たれました」
僕らはわかっていた。
いや、わからないようにされていたことを
今、わかってしまった。
「でも、本当はあなた達が欲しかったのです。
そのために、地球をめとろうとしたのです」
僕らはわかっていなかった。
いや、わかろうとしたけれどわからなくて
今、知ってしまった。
戸惑う側に星は来て、僕らに聞いた
「どうして、諦めなかったのですか?」
「なぜなら僕らは、存在しているからです。
存在している限り、諦めるという選択肢がない。
それが地球の勇者の遺伝子です」
僕らはわかっていく。
自分の内側から言葉が溢れていく。
ああ、これが「あいつら」が
欲しがっていたものなのか。
ああ、これが「ぼくら」が
手にして育てた魂だったのか。
魂は戦いによって育てられるものでなく、
戦いによって魂を忘れていただけなんだ。
僕らは可愛い家族と呼んだこの星で、
ようやく1つ星の下、幸せに暮らした。
【スピリチュアルの解放の最新記事】