2018年12月29日

彼女達の安眠と幸せを願う。


私たちが死ぬのは構わないと
泣いた人がいた。

けれど私たちを独りにしたくないと
名残惜しそうに帰らずいた。

彼女たちを待っている家族のために
私たちは願い事のかけ方を教えた。

「想像を超えた世界で
灰を被っていた私たちが
尊敬され、愛され、大切にされている所を想像してみて。
その力は孤独になりたくてもさせてくれないから」と。

彼女達は予想を超えた世界の中で
私たちを想像することの楽しみを知り
嬉しそうに家族のもとへ帰っていく。

私たちは彼女達の想像をつなぐ星の橋を作り終えた。

私たちは彼女達の思惑通り、
孤独に静かに命をかけて死ぬことはできなかった。

孤独になれないまま、
時々人々に喜びと恥を見せながら、
愛されながら、生きて死んでいく…

posted by ユーリー at 06:26 | 命の解放