知らなかった力を目覚めさせるコールが聞こえた。

どうして私を。私達を
壊れるまで愛を届けなかったのですか？

シリウスの戦略的な愛などとうに捨てた。
もはや魅力も、さほど感じない。

ああ、フレイヤ、あなたはもっと
野蛮で横暴で無階級に飛び越えて
自由に愛を届けていたはず。

たとえ相手が燃え尽きて灰になるまで。


どうして人類を。地球のひとを
柔肌に触れるように扱うのですか？

過酷な支配社会を忍耐強く生き抜きました。

あなたの愛をこの身体を全て使って
受け止められますよ。


ああ、フレイヤ。
失うのが怖くなってしまったのですね。

あなたの野蛮で横暴で階級を崩壊させるほど
強い愛で壊してしまうことを。


どうして恐怖を、絶望を感じるのですか？
まっすぐこちらを向いてください。

たとえ互いがそっぽ向いても
全方向に磨いた鏡を置いて、
方角すら味方につけて光を繋ぎましょう。


私は、私達は
魂の繋がりがたとえ屈折しても、
あらゆる手段と隙間をみつけて忍び込み、
あなたにつなぐ道や橋を作ります。


フレイヤ、
フレイヤと共に過ごす乙女達よ。

あなたが思っているほど、
あなたの愛は一見すると野蛮なのに
奇蹟を作るのです。

今しがた繋がったこともない、
宇宙の人がずっと憧れた光でも闇でもない、
虹の架け橋を作る力に目覚めるのです。



あなた達の愛が、
全ての人々のまったく使ったことのない
己に眠っていた力を目覚めるのです。

一度目が覚めてしまった私を、
もう二度とまぶたを閉じれない私達を
どうか悲しい瞳で見つめないでください。

地球の命は肉体があって寿命が存在します、
かならず死にます。


フレイヤ。
面倒な肉体と
扱いづらい感情を持ち合わせる人類を
ここまで大切に扱っていただき、
いつもありがとう。

私は、私達は
面倒な立場と気分屋な心を合わせ持つあなたを
これからも大切に想い、愛を体現し続けます。