2019年04月14日

お茶を嗜む情熱の時間。

この話の続き

「あなたは何を望むの?
同じ闇ばかり切り裂いく毎日で
気が狂いそう」

もううんざりとため息をつき、
お茶を嗜んでいた私に尋ねられる。

あらゆる種類の闇に闘いを
挑み続けた彼女。

突然に私の欲望のリクエストを
聞いてきたのだ。


「願いを言えばあなたは幸せになれるの?」

「もちろん、充実を感じる。ほら早く」


あなたの望みくらい
自分に叶えられないがはずない。

誇り高い人、
言わなくても、顔に出てますよ?

なんてわかっても、
怖い獣の目に睨まれたら
怖いので決して言わないけどね。


「あなたの情熱はどこにあるの?」


私の情熱…

随分前に熱過ぎて自分で粉々に壊した。

結局、
情熱は砕けるだけで消えなかったのだけど。

砕けて細かくなった私の情熱は、
一度、持てる全てを捨てないと入れない
空間に置いてある。

何もない空間に耐えられる者だけが
探しに行ける。


「情熱はない。好奇心しか残されていないんだよ」

「答えになっていない」

「答えたくない」

「なら、わたくしと一緒に情熱を作りましょう」


今、笑った?
見つからないことを喜んでいる?

なんて傲慢で負けず嫌いで
挑発的な微笑み。

気高い人なんだろう、
最高に狂ってると思った。

決して言わないけど。


「今気づいた。
あなたの火傷の跡、
自分の情熱で神経まで焼いてしまったせい。
だからあなたは闘えなかった」


ああ……もう……どうして。

愛の底知れないこんな獣の目に
捕まってしまったんだろう。

自分の好奇心が憎い、
彼女に出会ってしまったら
最期だったんだ。

捨てた情熱なんて探さなくても、
恐ろしい熱の込めた
望みを願いを叶えようと。

体力を持て余した彼女が
面白がり動き出してしまうのだから。

「情熱のありかが教えれば、
あなたもわたくしも面倒ではないけれど?」

不屈にまた、
挑戦的に嫌味なほど美しく笑いかける。


しかし。

情熱のありか言うつもりなんて、
決して言うつもりはない。

言えるはずがないのだ。


私が過去に望みを情熱を注いだ過去を。

全ての王族達の栄光のつるぎと
誇りのローブを落とした人と
対等に愛し合おうとした時間のことなど。

posted by ユーリー at 09:28 | 誇り高く美しい瞳