勘違いするんだ。
予測範囲のつまらない愛で満足すると
宣言するようなものだから。
巷で
女性を下に見る男性が強いと
勘違いして尊敬されている中で、
あなたは尊敬よりも自由を選んだ。
向こう岸で
男性を立てる女性が偉いと
勘違いして尊敬される中で
あなたは尊敬よりも対等を選んだ。
愛なんてものは、
この手にしたいと
求めれば求めるほど遠のくけれど。
何故か思い出せば幸せを感じる人を
正直で素直でいられるように
まっすぐ望んだ時に手に入ってしまう。
予測外であり、自由であり、対等であり、
正直で素直でいられる人同士が
愛という不確かだった感覚に気づくと、
世界は色をつけていく。
「愛ってこんなに瞬きで消えてしまうものなの?」
「愛って無限に湧き出てくるものなの?」
こんな風に愛し合ってみるのも悪くない。
世界に色を足してみるのも良いかもしれない。
この星で生まれたような
不恰好で不確かな愛だけが、
宇宙で長く愛と教えられた正体を見付ける。
予測範囲内の愛ゆえ、
予測範囲内の成長を人々に教え続る
臆病で震える人々が見えてくるだろう。
どうせ震えるなら、
予測がつかないことに挑む時の
恐怖に震えている方がいい。
こんな大量の暖かさなど受け取り切れないと
焼き尽くされそうな愛に震えている方がいい。
好奇心だけで生き続け、
いつの間にか愛を手にしてしまった
私たちの願いはただ一つ。
愛に震えてゆくのだ。
