2025年05月02日

ある日に夢をみた

忘れられない夢がある。
あの日見た夢を忘れられない。

不思議な光景だった。

静かな森で、安らいだ吐息の中、
戦いに疲れた人狼たちが、
小さな人間を囲っていた。

彼らは知っていた。

この人間の側にいたら、
僕らは誰かを傷付け合っていたいなんて思わない。

彼らは怖がっていた。

この人間が森から離れてしまうとしたら、
僕たちはどうしたらいいのかわからない。

小さな人間は彼らの不安を取り除く為、
祈り、まだ森から離れられない自分の代わりに私や誰かを生み出した。

彼らの心を刺激するような多種族たちも、
どうか強い力で誰かを傷つけないように。

彼らの優しさを邪魔するような古い先祖たちも、
どうか力強くいながら優しくできるように。

遠くの星まで願い事が届くように、
私たちを生み出して、
願い事を叶えようとした。

私は誰かの祈りから生まれた一人だった。

いつのまにそれは自我を持ち、
個性となり、自らも祈るようになる。

もしかしたら、私たちは数えきれないほど、
自分の願いを叶えるために、
わたしの味方を創造しているのかもしれない。

どうやら今は、
以前より自我が強くなり、
自身の願い事を叶えたくて堪らなくなっている。

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でも、思い出すのだ。

この人の側にいれば、このあとどうしたらいいのか、
優しい森に似合わない誰も傷つけたくない不安と
安らいだ人狼の背を曲げた姿が。

だから、ほんの少しづつ、これも叶えていくと決めた。
何かに願い事を混ぜて伝えて想いのタネを蒔こうと決めた。

なんでもいい。挨拶でも、言葉でも、祈りでも。
暖かく、適度に湿り気のある、
柔らかい土を見つけたのなら、
植えていくのだ。


私は今の願い事を叶えながら、
いつかみた夢を思い出しながら、
我儘に纏めて願いを祈り、叶え続けるのだろう。

posted by ユーリー at 05:18 | 日記